カテゴリー別アーカイブ: 炭疽菌

炭疽とペスト、両方に効果があるワクチンの研究

炭疽とペストの両方に効果があるワクチンの研究についての記事が、Live Scienceに掲載されている。ワクチンは、マウス、ラット、うさぎを用いた実験で、高い効果を示したと記事は伝えている。

Anthrax & Plague: How 1 Vaccine Could Protect Against 2 Bioterror Threats

Live Science Friday, August 11, 2017

https://www.livescience.com/60118-anthrax-plague-vaccine.html

Emergent Biosolutions社、バイオディフェンス関連事業への投資を拡大

Emergent Biosolutions社は、炭疽ワクチンBioThraxを供給する企業として知られている。同社は、天然痘ワクチンに関連する権利をSanofi社から9,750万ドルで買い取ることで合意した。その5日後、グラクソ・スミスクライン社から、吸入炭疽の治療に用いる抗体Raxibacumabに関連する権利を9,600万ドルで買い取っている。Emergent Biosolutions社は、生物兵器や感染症の脅威の高まりを受けて、バイオディフェンス関連事業への投資を拡大している。

Why a Biodefense Firm is Going on a Spending Spree

Washington Post Monday, July 21, 2017

https://www.washingtonpost.com/news/capital-business/wp/2017/07/21/why-a-biodefense-firm-is-going-on-a-spending-spree/?utm_term=.ac9903a8d3cb

旧ソ連での炭疽のアウトブレイクについての記事

The National Interestに、旧ソ連で起きた炭疽のアウトブレイクについての記事が掲載されている。アウトブレイクは、生物兵器として開発された炭疽菌が研究施設から偶発的に漏洩したことによって起きたとされている。

The Story of the Deadly Anthrax Outbreak Russia Didn’t Want the World Discovering

The National Interest, Saturday, July 8, 2017

http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/the-story-the-deadly-anthrax-outbreak-russia-didnt-want-the-21471

妊娠時の炭疽ワクチン接種の安全性について

妊娠時に誤って炭疽ワクチンを接種した場合の胎児への影響についての論文が、Vaccineに掲載されている。論文では、妊娠時の炭疽ワクチンの接種によって、個々の出生異常のリスクは上がらないと結論づけられている。

Safety of Inadvertent Anthrax Vaccination during Pregnancy: An Analysis of Birth Defects in the US Military Population, 2003-2010

Vaccine, 2017

http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0264410X17308095

経鼻投与型の炭疽菌ワクチン、臨床前毒性研究へ

ナノ・バイオ社(NanoBio Corporation)は、経鼻投与型の炭疽菌ワクチンの臨床前毒性研究を行うと発表した。新しいワクチンは、従来のワクチンよりも少ない投与量で高い効果が得られることが期待されている。臨床前毒性研究のあと、フェーズ1の臨床試験が行われる予定である。

Intranasal Anthrax Vaccine Approved to Advance into a Pre-clinical Toxicology Study

Outbreak News Today Monday, June 19, 2017

http://outbreaknewstoday.com/intranasal-anthrax-vaccine-approved-advance-pre-clinical-toxicology-study-73690/

北朝鮮の生物兵器について

現在、各国のメディアでは、北朝鮮の核兵器とミサイルについての話題が頻繁に取り上げられている。ハフポストの記事は、北朝鮮が、化学兵器、生物兵器およびナノ兵器(nanoweapons)を保有している可能性が高いと指摘している。記事によると、北朝鮮の生物兵器には、炭疽菌、天然痘およびコレラが含まれる。

North Korea’s Chemical Weapons, Biological Weapons, and Nanoweapons

Huff Post Tuesday, May 2, 2017

http://www.huffingtonpost.com/entry/north-koreas-chemical-weapons-biological-weapons_us_59055bfae4b05279d4edbcd4

炭疽菌芽胞は常温で80年生存可能か?

ノルウェーの博物館のコレクションの一つに、小さな毛細管が埋め込まれた角砂糖がある。1917年にスパイとサボタージュ容疑で逮捕されたBaron Otto Karl Robert von Rosenが所持していたもので、ドイツが第一次大戦時に、軍馬を狙った一種の生物兵器とされている。80年経ったこのサンプルから、炭疽菌DNAを検出し、また、炭疽菌の培養に成功した、と1998年にNatureに報告があった。

この報告は、炭疽菌芽胞は環境での生存能力が高く、80年でも生存可能、ということを示す証拠とされていた。しかし、最近mbio誌で報告された次世代シークエンシング(NGS)による詳細な遺伝子解析によると、この培養に成功した炭疽菌は、当時培養が行われた英国の施設で使用していた炭疽菌Ames株のコンタミである可能性が高いことが指摘された。

 

グルイナード島での生物兵器実験についての記事

1942年、スコットランドの北東に位置するグルイナード島で、英国軍による生物兵器実験が行われた。グルイナード島は、炭疽菌による汚染で1991年まで使用できない状態となった。Discoverのウェブサイトには、グルイナード島での生物兵器実験とその後の状況についての記事が掲載されている。

Base X: The Isle of Anthrax

Discover Friday, March 31, 2017

http://blogs.discovermagazine.com/bodyhorrors/2017/03/31/isle-of-anthrax/#.WPNcJqKkJYE

保健医療科学特集CBRN(化学剤,生物剤,核・放射性物質)テロに対する公衆衛生対策の進展

国立保健医療科学院の発行する雑誌「保健医療科学」にて「CBRNテロに対する公衆衛生対策の進展」を含む最新刊が発行された。全文がフリーでpdfダウンロードが可能である。

生物テロ対応についても、炭疽菌対応、サーベイランスについて言及がある。

『保健医療科学』  第65巻 第6号 (2016年12月)
特集:CBRN(化学剤,生物剤,核・放射性物質)テロに対する公衆衛生対策の進展
http://www.niph.go.jp/journal/data/65-6/j65-6.html

巻頭言 CBRN(化学剤,生物剤,核・放射性物質)テロに対する公衆衛生対策の進展
齋藤智也
CBRNテロ対策の動向〈解説〉
田村圭
マスギャザリングにおける感染症強化サーベイランス:伊勢志摩サミットの経験と今後〈総説〉
神谷元,蜂巣友嗣,藤谷好弘,松井珠乃,大石和徳
炭疽菌による生物テロへの公衆衛生対応〈総説〉
齋藤智也,石金正裕,大曲貴夫,小林彩香,松井珠乃,奥谷晶子,森川茂
伊勢志摩サミット2016における化学テロ対策の経験と今後の課題〈解説〉
水谷太郎,黒木由美子,?田薫,三瀬雅史,郡山一明,井上貴昭
放射性物質テロへの公衆衛生対応〈総説〉
山口一郎
地方自治体の危機管理─市民を護るために─〈解説〉
郡山一明

大規模な炭疽菌攻撃による被害を予測するモデリングツール

『Emerging Infectious Diseases』に、大規模な炭疽菌攻撃による被害を予測するためのモデリングツールについての記事が掲載されている。モデリングツールを使うことによって、炭疽菌が散布されてから、どのように犠牲者や入院患者の数が変化するかを予測することができる。

Modeling Tool for Decision Support during Early Days of an Anthrax Event

Emerging Infectious Diseases Friday, December 16, 2016

https://wwwnc.cdc.gov/eid/article/23/1/15-1787_article