カテゴリー別アーカイブ: 炭疽菌

保健医療科学特集CBRN(化学剤,生物剤,核・放射性物質)テロに対する公衆衛生対策の進展

国立保健医療科学院の発行する雑誌「保健医療科学」にて「CBRNテロに対する公衆衛生対策の進展」を含む最新刊が発行された。全文がフリーでpdfダウンロードが可能である。

生物テロ対応についても、炭疽菌対応、サーベイランスについて言及がある。

『保健医療科学』  第65巻 第6号 (2016年12月)
特集:CBRN(化学剤,生物剤,核・放射性物質)テロに対する公衆衛生対策の進展
http://www.niph.go.jp/journal/data/65-6/j65-6.html

巻頭言 CBRN(化学剤,生物剤,核・放射性物質)テロに対する公衆衛生対策の進展
齋藤智也
CBRNテロ対策の動向〈解説〉
田村圭
マスギャザリングにおける感染症強化サーベイランス:伊勢志摩サミットの経験と今後〈総説〉
神谷元,蜂巣友嗣,藤谷好弘,松井珠乃,大石和徳
炭疽菌による生物テロへの公衆衛生対応〈総説〉
齋藤智也,石金正裕,大曲貴夫,小林彩香,松井珠乃,奥谷晶子,森川茂
伊勢志摩サミット2016における化学テロ対策の経験と今後の課題〈解説〉
水谷太郎,黒木由美子,?田薫,三瀬雅史,郡山一明,井上貴昭
放射性物質テロへの公衆衛生対応〈総説〉
山口一郎
地方自治体の危機管理─市民を護るために─〈解説〉
郡山一明

大規模な炭疽菌攻撃による被害を予測するモデリングツール

『Emerging Infectious Diseases』に、大規模な炭疽菌攻撃による被害を予測するためのモデリングツールについての記事が掲載されている。モデリングツールを使うことによって、炭疽菌が散布されてから、どのように犠牲者や入院患者の数が変化するかを予測することができる。

Modeling Tool for Decision Support during Early Days of an Anthrax Event

Emerging Infectious Diseases Friday, December 16, 2016

https://wwwnc.cdc.gov/eid/article/23/1/15-1787_article

米・BARDA、炭疽菌ワクチンの研究開発に助成金を支給

米・生物医学先端研究開発局(BARDA)は、炭疽菌ワクチンNuThraxの研究開発に5年間で1億9870万ドルを支給すると発表した。NuThraxは、従来のワクチンよりも少ない投与量で高い効果をもたらすことが期待されている。助成金は、安全性を評価するためのフェーズ2の研究および効果を評価するためのフェーズ3の臨床試験などに使用される。

Anthrax vaccine candidate, NuThrax, moves forward in development

Outbreak News Today Friday, September 30, 2016

http://outbreaknewstoday.com/anthrax-vaccine-candidate-nuthrax-moves-forward-in-development-66528/

ケニア警察、炭疽菌攻撃計画の容疑者を新たに2名逮捕

2016年5月、ケニアで、炭疽菌攻撃を計画した2名の容疑者が逮捕された。ケニア警察は、同年8月、新たに2名の容疑者を逮捕したと発表した(関連記事は、こちら)。容疑者のなかには、インターンの医師が含まれており、イスラム国(IS)との関連性も指摘されている。

2 arrested in Kenya, accused of IS anthrax attack plot

The Big Story Monday, August 29, 2016

http://bigstory.ap.org/article/f5937eee9b5547beb1222341440e566b/2-arrested-kenya-accused-anthrax-attack-plot

旧ソ連の生物兵器施設から漏洩した炭疽菌のゲノム配列

1979年、旧ソ連のスベルドロフスクで炭疽のアウトブレイクが起きた。その後の調査や関係者の証言によって、生物兵器として製造された炭疽菌の漏洩が、アウトブレイクの原因であった可能性が高いと考えられている。

新たな研究によって、アウトブレイクの原因となった炭疽菌のゲノム配列が明らかとなった。ゲノム配列は、自然界にあるものとほとんど違いがなく、ワクチンや抗生物質に対する耐性が付与された形跡はない。

ゲノム配列が明らかになったことで、今後、旧ソ連で製造された炭疽菌が使用された場合、同定することが可能になるという。

Anthrax genome reveals secrets about a Soviet bioweapons accident

Science Tuesday, August 16, 2016

http://www.sciencemag.org/news/2016/08/anthrax-genome-reveals-secrets-about-soviet-bioweapons-accident

A Bacillus anthracis Genome Sequence from the Sverdlovsk 1979 Autopsy Specimens

BioRXiV Tuesday, August 16, 2016

http://biorxiv.org/content/early/2016/08/16/069914

米・フレデリック郡で、炭疽菌の大量散布を想定した医薬品の配布訓練

米・フレデリック郡の保健局は、炭疽菌の大量散布を想定して医薬品を配布する訓練を行った。訓練のシナリオは、ワシントンD.C.に配置されているセンサーが炭疽菌を検知し、周辺の地域で緊急行動計画が実施されるというものである。訓練では、本物の医薬品ではなく空の容器が配布された。フレデリック郡では、同様の訓練を12ヶ月から18ヶ月に1回のペースで行っている。

County Distributes Sample Medication in Anthrax Release Drill

Emergency Management Wednesday, May 18, 2016

http://www.emergencymgmt.com/safety/County-distributes-sample-medication-in-anthrax-release-drill.html

炭疽の迅速検査キットの開発

SRIインターナショナルは、米・生物医学先端研究開発局(BARDA)からの助成金を受けて、炭疽の迅速検査キットの開発を行っている。従来の炭疽の診断では、サンプルを研究所に送る必要があったため、結果が出るまでに数日かかることもあった。迅速検査キットでは、少量の血液をカートリッジに入れるだけで、わずか15分で結果が分かる。小型であるため、病院の救急処置室やクリニックはもちろん、初動対応者のオフィスなどにも配置できる可能性がある。

HHS sponsors point-of-care anthrax diagnostic test

HHS.gov Monday, May 9, 2016

http://www.hhs.gov/about/news/2016/05/09/hhs-sponsors-point-care-anthrax-diagnostic-test.html

米・Emergent BioSolutions社、炭疽菌ワクチンを大量生産するための申請書を提出

米・Emergent BioSolutions社は、同社の新たな施設で、Biothraxの大量生産を行うための補足生物製剤ライセンス申請書(sBLA)を食品医薬品局(FDA)に提出した。Biothraxは、FDAによって承認された唯一の炭疽菌ワクチンである。既存の施設では、年間700万から900万ドーズを生産しているが、新たな施設では、年間2,000万から2,500万ドーズの生産が可能になる。

Emergent Seeks Approval of Large-Scale Manufacturing of BioThrax

Global Biodefence Tuesday, April 12, 2016

http://globalbiodefense.com/2016/04/12/dod-synthetic-biology-milestones

インドで炭疽のアウトブレイク

インドのジャールカンド州で、13名が、炭疽菌に感染した疑いで入院した。感染の原因は、炭疽菌が付着した肉を食べたことによるとみられている。アウトウレイクが起きた村から30㎞離れた別の村でも、4日前、炭疽によって1名が死亡している。

13 Hospitalised in Second Suspected Anthrax Outbreak in Jharkhand
Hindustan Times Wednesday, March 30, 2016
http://www.hindustantimes.com/ranchi/13-hospitalised-in-second-suspected-anthrax-outbreak-in-jharkhand/story-ZZKACNzmw5pruJq1dpp9UM.html

米FDA、新たな炭疽菌治療薬を承認

米・FDAは動物ルール(Animal Rule)のもと、吸入炭疽の治療薬として、 Elusys Therapeutics社が開発したモノクローナル抗体医薬obiltoxaximab (Anthim)を承認した。他の選択肢が入手不能な場合あるいは不適当な場合の使用となり、抗菌剤と併用する。

Mar 21 FDA press release