カテゴリー別アーカイブ: バイオテロリズム

大規模イベントにおけるCBRNセキュリティ

多くの人が密集するイベント会場で、CBRN(化学、生物、核・放射性物質)テロが起きれば、その被害は甚大なものになる可能性がある。CBRNePortalに、そのような事態に備えるための事前準備についての記事が掲載されている。

CBRN Security For High Visibility Events

CBRNePortal Monday, March 27, 2017

http://www.cbrneportal.com/cbrn-security-for-high-visibility-events/

アニマル・ルールに基づく医薬品の投与量の決定方法

バイオテロ対策に用いられる医薬品の研究開発では、倫理的あるいは現実的な問題から、ヒトでの臨床試験ができない場合が多くある。その場合、米国では、食品医薬品局(FDA)が定めるアニマル・ルールに従って動物実験が行われる。FDAは、その動物実験の結果に基づいて、医薬品を承認することができる。

Journal of Pharmacokinetics and Pharmacodynamicsに、動物実験の結果から、どのようにヒトへの医薬品の投与量を決定するかについての論文が掲載されている。論文には、モデリングやシミュレーションを用いて、動物実験の結果を、人に置き換えて解釈する方法が示されている。

Modeling and Simulation in Dose Determination for Biodefense Products Approved Under the FDA Animal Rule

Journal of Pharmacokinetics and Pharmacodynamics Wednesday, March 15, 2017

https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs10928-017-9516-2

ロシア、WMD不拡散における課題

Bulletin of the Atomic Scientistsに、ロシアにおける大量兵器(WMD)不拡散の取組みの必要性についての記事が掲載されている。記事によると、ロシアでは、非国家主体によるWMD攻撃の脅威が高まっているという。ソ連崩壊から現在まで、軍事施設や原子力発電所などもっとも機密性の高いインフラの安全性が確保されてきたが、今後は、民間の研究施設、研究センター、大学、および病院などでの安全性の確保が課題であると記事は伝えている。

Weapons of Mass Destruction: The Russian Challenge

Bulletin of the Atomic Scientists Monday, March 6, 2017

http://thebulletin.org/weapons-mass-destruction-russian-challenge10596

ビル・ゲイツ、生物学的脅威に警鐘

ビル・ゲイツは、ミュンヘン安全保障会議で、生物学的脅威に警鐘を鳴らした。「人為的、あるいは自然発生的であるかは定かではないが、私たちが生きているうちに致死的なパンデミックが起きるであろう」と発言していた。ビル・ゲイツは、戦争の準備をするのと同じように感染症の準備をすることを提案している。

When Nature is a Terrorist

Washington Post Thursday, February 23, 2017

https://www.washingtonpost.com/opinions/when-nature-is-a-terrorist/2017/02/23/57bed82e-f942-11e6-bf01-d47f8cf9b643_story.html?utm_term=.27d81cb7fdb4

Bill Gates Warns of Epidemic That Could Kill Over 30 Million People

Forbes Saturday, February 19, 2017

https://www.forbes.com/sites/brucelee/2017/02/19/bill-gates-warns-of-epidemic-that-will-kill-over-30-million-people/#7fcb75a5282f

Bill Gates: Bioterrorism Could Kill More Than Nuclear War – but No One Is Ready to Deal with It

Washington Post Saturday, February 18, 2017

https://www.washingtonpost.com/news/worldviews/wp/2017/02/18/bill-gates-bioterrorism-could-kill-more-than-nuclear-war-but-no-one-is-ready-to-deal-with-it/?utm_term=.32939cffa13d&wpisrc=nl_evening&wpmm=1

米・GAO、バイオ法医学の能力についての報告書を発表

米・政府説明責任局(GAO)は、バイオ法医学(bioforensics)の能力についての報告書を発表した。バイオ法医学は、生物剤を用いたテロや犯罪の捜査を進めるうえで重要となる。報告書は、米国におけるバイオ法医学の能力の現状と目標のあいだのギャップを正確に分析する必要があると結論づけている。

Bioforensics: DHS Needs to Conduct a Formal Capability Gap Analysis to Better Identify and Address Gaps

U.S. Government Accountability Office Friday, February 10, 2017

http://www.gao.gov/products/GAO-17-177

ロシア、NBC事態を想定した訓練を実施

2016年10月、ロシアが、核、生物、化学(NBC)事態を想定した訓練を実施したと「CBRNe Portal」が伝えている。訓練には、ロシアの主要都市に住んでいる4,000万人の市民、20万人の救急救命の専門家、5万台の救急車両が参加した。訓練の目的は、自然あるいは人為的な災害への事前準備の状況を確認することにある。

All Russia Prepares for NBC Incident

CBRNe Portal Monday, February 6, 2017

http://www.cbrneportal.com/all-russia-prepares-for-nbc-incident/

米・IAB、バイオテロ事前準備および対応の方針書を発表

米・関係機関委員会(IAB)は、バイオテロに対応する能力を向上するための方針書(position paper)を発表した。方針書では、検知器および分析の基準の設置、サンプルの収集および取り扱いの標準手順の適用、訓練の基準の設置、運用能力という概念の適用が、バイオテロに対応する能力の重要な要素として位置付けられている。

Position Paper: Bioterrorism Preparedness & Response a Proposed Model for Bioterrorism Response: Initial Operations and Characterization

The Interagency Board, January 2017

file:///C:/Users/SHUJIA~1/AppData/Local/Temp/IAB%20Bioterrorism%20Preparedness%20and%20Response_A%20Proposed%20Model%20for%20BT%20Respo….pdf

旧ソビエトの生物兵器プログラムの科学者が行方不明

旧ソビエトの生物兵器プログラムに関与していた科学者が行方不明となっており、インターポールが指名手配している、と英国のmail onlineが報じている。

Ilya Drozdov氏は、生物兵器プログラムが行われていたベクター研究所長を5年間務めていた。

Biological weapon terror fears after Russian scientist in charge of producing Ebola and smallpox for the Kremlin disappears

  • Professor Ilya Drozdov, 63, has knowledge of Moscow’s bio-warfare secrets
  • He has been put on Interpol’s wanted list after vanishing without a trace
  • For five years he was head of research centre Vector, in Koltsovo, Siberia
  • Vector holds one of only two sources of smallpox in the world 

Read more: http://www.dailymail.co.uk/news/article-4140268/Russian-scientist-Ilya-Drozdov-disappears.html#ixzz4WjOJ9Xib

 

米・HHS、2016年版のPHEMCE戦略および実行計画を公開

米・保健福祉省(HHS)は、2016年版の公衆衛生緊急事態対抗医薬品調達事業(PHEMCE:The Public Health Emergency Medical Countermeasures Enterprise)戦略および実行計画を公開した。PHEMCE戦略および実行計画は、CBRN(化学、生物、核・放射性物質)テロやパンデミックインフルエンザなどの公衆衛生上の緊急事態に備えるための対抗医薬品調達事業の進捗状況と今後の課題を明らかにするために毎年、作成されている。2016年版には、短期(2017-18年度)、中期(2019-20年度)、長期(2021年度-)という期間で、取り組むべき優先事項が示されている。

 2016 PHEMCE Strategy and Implementation Plan

Public Health Emergency Tuesday, January 3, 2017

https://www.phe.gov/Preparedness/mcm/phemce/Pages/strategy.aspx

保健医療科学特集CBRN(化学剤,生物剤,核・放射性物質)テロに対する公衆衛生対策の進展

国立保健医療科学院の発行する雑誌「保健医療科学」にて「CBRNテロに対する公衆衛生対策の進展」を含む最新刊が発行された。全文がフリーでpdfダウンロードが可能である。

生物テロ対応についても、炭疽菌対応、サーベイランスについて言及がある。

『保健医療科学』  第65巻 第6号 (2016年12月)
特集:CBRN(化学剤,生物剤,核・放射性物質)テロに対する公衆衛生対策の進展
http://www.niph.go.jp/journal/data/65-6/j65-6.html

巻頭言 CBRN(化学剤,生物剤,核・放射性物質)テロに対する公衆衛生対策の進展
齋藤智也
CBRNテロ対策の動向〈解説〉
田村圭
マスギャザリングにおける感染症強化サーベイランス:伊勢志摩サミットの経験と今後〈総説〉
神谷元,蜂巣友嗣,藤谷好弘,松井珠乃,大石和徳
炭疽菌による生物テロへの公衆衛生対応〈総説〉
齋藤智也,石金正裕,大曲貴夫,小林彩香,松井珠乃,奥谷晶子,森川茂
伊勢志摩サミット2016における化学テロ対策の経験と今後の課題〈解説〉
水谷太郎,黒木由美子,?田薫,三瀬雅史,郡山一明,井上貴昭
放射性物質テロへの公衆衛生対応〈総説〉
山口一郎
地方自治体の危機管理─市民を護るために─〈解説〉
郡山一明