カテゴリー別アーカイブ: Biosecurity issues

米・2019年度ヘルス・セキュリティ予算

2018年2月12日、米・トランプ政権は、2019年度の予算教書を連邦議会に提出した。ジョンズ・ホプキンズ大学のヘルス・セキュリティセンターは、その予算教書のなかのヘルス・セキュリティ関連予算についての速報を出している。

もっとも大きな変化は、戦略的国家備蓄(SNS)プログラムが、保健福祉省(HHS)の疾病対策予防センター(CDC)から事前準備対応次官補局(ASPR)に移されたことによる予算の変化である。

その他、昨年12月に新設された国土安全保障省(DHS)の大量破壊兵器対策オフィスにも、新たに4億2930万ドルの予算がつけられている(関連記事は、こちら)。

FY2019 Health Security Funding Outlook: Quick Take Based on President’s Budget Request

Johns Hopkins Tuesday, February 14, 2018

http://www.bifurcatedneedle.com/

馬痘ウイルスの人工合成についての論文

メールオーダーのDNA断片を用いて、天然痘ウイルスと近縁の馬痘(horse pox)ウイルスを人工的に合成する研究についての論文が、PLoSに掲載されている。PLoSは、研究がもたらす利益がリスクを上回ると説明している。今回の論文の掲載は、デュアル・ユース問題についての新たな懸念を示すものとして、多くのメディアで取り上げられている。

Step-by-step horsepox study stokes dual-use controversy

CIDRAP Tuesday, January 23, 2018

http://www.cidrap.umn.edu/news-perspective/2018/01/step-step-horsepox-study-stokes-dual-use-controversy

Horsepox Research Accentuates Urgency for Global Action to Reduce Biological Risks

NTI Monday, January 22, 2018

http://www.nti.org/analysis/atomic-pulse/horsepox-research-accentuates-urgency-global-action-reduce-biological-risks/

The Synthesis of Horsepox Virus and the Failure of Dual-use Research Oversight

The Pandora Report Saturday, January 20, 2018

https://pandorareport.org/2018/01/20/the-synthesis-of-horsepox-virus-and-the-failure-of-dual-use-research-oversight/

A Paper Showing How to Make a Smallpox Cousin Just Got Published. Critics Wonder Why

Science Friday, January 19, 2018

http://www.sciencemag.org/news/2018/01/paper-showing-how-make-smallpox-cousin-just-got-published-critics-wonder-why

 

米・トランプ政権、国家安全保障戦略を発表

米・トランプ政権は、国家安全保障戦略(NSS)を発表した。NSSは、意図的、偶発的、あるいは自然発生的な感染症のアウトブレイクの脅威が高まっていると指摘している。その脅威を低減するための優先行動として、発生源における生物学的脅威の検知および封じ込め、生物医学イノベーションのサポート、緊急時対応の改善の3つを挙げている。

A New National Security Strategy for a New Era

The White House Monday, December 18, 2017

https://www.whitehouse.gov/articles/new-national-security-strategy-new-era/

バイオセキュリティについての米印戦略的対話

ジョンズ・ホプキンス健康安全保障センターは、バイオセキュリティについての米印戦略的対話を開催した。トラック2外交の場である戦略的対話には、両国の政府関係者、研究者、公衆衛生の専門家などが参加した。戦略的対話では、バイオセキュリティの分野における2国間の新たな協力体制の構築に向けた議論が行われた。

Biosecurity Experts from US, India Identify Actionable Next Steps for Advancing Bilateral Collaboration

Johns Hopkins Center for Health Security Tuesday, December 19, 2017

http://www.centerforhealthsecurity.org/about-the-center/pressroom/press_releases/2017-12-20_india-biosecurity-dialogue-nov17-meeting-report.html

米・NIH、機能獲得型研究のための資金提供を再開

オバマ政権の政策によって、パンデミックの潜在性がある病原体(Potential Pandemic Pathogen:PPP)を用いた研究のための資金の提供が停止されていた(関連記事は、こちら)。米・保健福祉省(HHS)は、PPPを用いた研究に資金を提供するための新たな枠組みとして、「Framework for Guiding Funding Decisions about Proposed Research Involving Enhanced Potential Pandemic Pathogens」を打ち出した。それに合わせて、米・国立衛生研究所(NIH)は、インフルエンザ、SARSおよびMERSのウイルスを用いた機能獲得型研究への資金提供を再開すると発表した。

NIH Lifts Funding Pause on Gain-of-Function Research

National Institutes of Health Tuesday, December 19, 2017

https://www.nih.gov/about-nih/who-we-are/nih-director/statements/nih-lifts-funding-pause-gain-function-research

US Lifts Moratorium on Funding Controversial, High-Risk Virus Research

STAT News Tuesday, December 19, 2017

https://www.statnews.com/2017/12/19/virus-research-gain-of-function/

U.S. lifts research moratorium on enhancing germs’ danger

The Washington Post Tuesday, December 19, 2017

https://www.washingtonpost.com/national/health-science/us-announces-new-policy-for-pathogens-that-could-cause-a-pandemic/2017/12/19/bb715f7c-e4b5-11e7-833f-155031558ff4_story.html?utm_term=.fa3c0c63977e

生物兵器の脅威を評価するための方法について

生物兵器の原材料になりうる生物剤・毒素は、数多く存在する。しかし、それぞれの生物剤・毒素が、生物兵器として使用される脅威の大きさを評価するのは、簡単ではない。Military Medicineに、そのような評価を行うための方法についての論文が掲載されている。

Beyond the Dirty Dozen: A Proposed Methodology for Assessing Future Bioweapon Threats

Military Medicine Tuesday, November 21, 2017

https://academic.oup.com/milmed/advance-article/doi/10.1093/milmed/usx004/4644219

米・GAO、高度安全実験施設についての報告書を公開

米国では、危険性の高い病原体が指定生物剤(Select Agents)に分類されている。米・政府説明責任局(Government Accountability Office:GAO)は、指定生物剤を扱う実験施設についての報告書を公開した。報告書には、実験施設の監視体制を強化するための12の勧告が示されている。

High-containment Laboratories: Coordinated Actions Needed to Enhance the Select Agent Program’s Oversight of Hazardous Pathogens

Government Accountability Office Monday, October 31, 2017

http://www.gao.gov/products/GAO-18-145

米・CDC、GHSAに貢献するための活動

米・疾病対策予防センター(CDC)は、グローバル・ヘルス・セキュリティ・アジェンダ(Global Health Security Agenda:GHSA)に貢献するための活動を17の国で行っている。その活動についての記事が、Emerging Infectious Diseasesに掲載されている。GHSAは、国際保健規則(International Health Regulations:IHR)に基づいてキャパシティ・ビルディングを促進するための国際的なイニシアチブである。

Contributions of the US Centers for Disease Control and Prevention in Implementing the Global Health Security Agenda in 17 Partner Countries

Emerging Infectious Diseases, November, 2017

https://wwwnc.cdc.gov/eid/article/23/13/17-0898_article

JEE報告書の分析

合同外部評価(Joint External Evaluation:JEE)は、国際保健規則(International Health Regulations:IHR)で規定されているコア・キャパシティの19の技術的な部分を評価するためのプロセスである(関連記事は、こちら)。JEEを受けた52の国(2017年7月19日時点)のうち39の国の報告書が公開されている。その39の国の報告書を分析した結果についての記事が、Nuclear Threat Initiative(NTI)のウェブサイトに掲載されている。

記事では、「74%の国で、政府の包括的なバイオセーフティおよびバイオセキュリティシステムのための能力がない、あるいは限られている。64%の国で、バイオセーフティおよびバイオセキュリティの訓練および実践のための能力がない、あるいは限られている。41%の国で、生物事案が疑われる、あるいは確認されたときの公衆衛生と安全保障の関係機関をリンクさせる能力がない、あるいは限られている」という分析結果が示された。

WHO Data Demonstrates Weaknesses in Biosecurity and Biosafety Systems Worldwide

Nuclear Threat Initiative Thursday, October 23, 2017

http://www.nti.org/analysis/articles/who-data-demonstrates-weaknesses-biosecurity-and-biosafety-systems-worldwide/

北朝鮮の生物兵器プログラムに関する報告書

米国ハーバード大学ベルファー科学・国際問題研究所が北朝鮮の生物兵器プログラムに関して報告書をまとめている。北朝鮮の生物兵器プログラムについて文献的に知られていることをまとめ、また、米国、韓国の生物兵器対策の現状を併せてまとめ、監視体制に関する提言を行っている。

North Korea’s Biological Weapons Program: The Known and Unknown | Belfer Center for Science and International Affairs