各国の感染症流行対応能力を一覧化するウェブサイトが開設される

前CDC所長のTom Frieden博士が率いる団体”Resolve to Save Lives”が、世界の感染症流行対策の状況が地図上で色分けされたオンラインマップを公開した。近年世界中で行われている合同外部評価(JEE)のスコアを活用して各国の体制を色分けしている。また、世界保健機関(WHO)が進める国際保健規則(IHR)に基づくコア・キャパシティの形成状況に関する取り組みの実施・達成状況が国別にひと目で分かるようになっている。

ReadyScore Map

 

米国科学工学医学アカデミー、報告書「合成生物学時代の生物防衛」を公開

6月19日、米国科学工学医学アカデミーは国防総省によるプロジェクトの報告書「合成生物学時代の生物防衛」を公開した。

以前の中間報告では、合成生物学の脅威に関する分析フレームワークが示されていたが、今回はこの分析フレームワークを利用した脆弱性分析を行った結果を報告し、合成生物学の手法を5段階の危険度に分け、最も懸念される事項として「既存病原体の作成」「微生物を使用した生化学物の作成」「既存細菌をより危険にすること」を挙げた。

議長を務めたインペリアレ教授は、「合成生物学そのものが危険なのではないが、それが応用されてどんなものができたかによって懸念のレベルが異なる」と述べている。

そして、引き続き、技術革新を注視する必要があるとしている。また、旧来の病原体や毒素をターゲットとした管理モデルについても再考の必要性を指摘している。

 

出展:http://www8.nationalacademies.org/onpinews/newsitem.aspx?RecordID=24890

 

ドイツ・ケルンでチュニジア出身の29歳男性が、リシンを製造し、攻撃を企図していたとして逮捕された。原料となる3150個のトウゴマの種子と84.3mgの精製リシンが押収された。攻撃対象は明らかではないが、爆弾の製造も試みていたとされる。イスラム過激派との接触もあったようだが、テロリストグループとの具体的な関連は不明。

http://p.dw.com/p/2zxTs?maca=en-Twitter-sharing Cologne ricin plot bigger than initially suspected

第4回バイオセキュリティ研究会を開催します。

第4回バイオセキュリティ研究会

< 申し込みはこちらからお願いします >

より詳細なプログラムはこちらをご覧ください。

グローバルな感染症の脅威への対策は、伝統的な学問領域の境界を逸脱しつつある。従来は公衆衛生の問題と考えられていた感染症の流行が、いまや国家や国際社会の危機管理上の最優先課題として度々取り扱われている。他方、安全保障学・政治学の分野でも、生物兵器・テロ対策の文脈から永く議論されてきたが、現実的な対応には公衆衛生の専門家の存在は欠かせない。分野横断的にグローバルなバイオセキュリティのランドスケープを捉えることで問題を整理し、既存の学問体系を再整理して現実に即した解決を提示する新たな学問領域のフレームワークを提示していくことが本研究会の目的である。

第4回研究会は、第2回研究会に続き「生物兵器禁止条約」をテーマとして取り上げる。2016年の第8回運用検討会議では議論が決裂し、本条約下での活動が大幅に縮小する事態となった。その後の締約国会合で新たな会期間活動に合意がなされ、再びこの枠組みでの議論が進展しつつある。本研究会では、本条約下での新たな会期間活動の内容を俯瞰しつつ、生物兵器対策のコンテクストで議論されるトピックスについて検討を行う。

プログラム

演題1:生物兵器禁止条約の議論の進展
礒崎恒明 外務省軍縮不拡散・科学部生物・化学兵器禁止条約室長

演題2:生物兵器の脅威と北朝鮮
「国家主体(北朝鮮を含む)およびテロ組織による生物兵器計画」
              (タイトルを変更しています)
古川勝久 国連安全保障理事会・北朝鮮制裁委員会(1718委員会)専門家パネル元委員

演題3:公衆衛生とセキュリティの連携強化に向けて(仮題)
齋藤智也 国立保健医療科学院健康危機管理研究部

演題4:生命科学のデュアルユース性ー ゲノム合成など新たな技術の評価
四ノ宮成祥 防衛医科大学校分子生体制御学講座

演題5:ゲノムスケールDNA合成技術によるセーフティとセキュリティの向上
木賀大介 早稲田大学理工学術院

日時

平成30年7月25日(水)13:30~17:00
場所:AP新橋虎ノ門 会議室C+D
東京都港区西新橋1丁目6番15号NS虎ノ門ビル11階

参加申し込み

申し込みはこちらからお願いします。

アクセスできない場合は、ご所属、氏名を添えて以下のアドレスにメールでお申し込みください。
seminar(アットマーク)biosecurity.jp ( (アットーマーク)を@に変えて送信してください)

定員(90名)に達し次第締め切ります。
申し込み期限: 平成30年7月20日金曜日 7月23日月曜日まで延長しました。

講演については演題や演者を予告なく変更する場合があります。

 

 

Global Health Security 2019 演題募集開始

来年6月にシドニーで開催される国際会議”Global Health Security 2019″の演題募集が開始した。

以下のテーマの演題募集が行われている。

Themes

The Program Committee invites abstracts in the following themes;

  1. Health Emergencies: Preparedness & Management
    1. Surveillance and outbreak response
    2. Health crises & disasters
    3. International Health Regulations
  2. Emerging Threats & Challenges
    1. Antimicrobial resistance
    2. Zoonotic pathogens
    3. Gain-of-function/deliberate events
  3. Partnerships for Global Health Security
    1. Global health & the private sector
    2. Security sector engagement
    3. Civil society participation
  4. Governance & Financing for Global Health Security
    1. Sustainable financing for global health security
    2. Institutional innovation
    3. Health system strengthening & resilience
  5. New Technologies & Approaches for Global Health Security
    1. Biotechnology
    2. Medical countermeasures
    3. Non-clinical interventions

 

新規抗天然痘薬、承認へ一歩前進

5/1、SIGA社が開発する抗天然痘ウイルス薬、TPOXX (Tecovirmat)について、FDAの諮問委員会が満場一致で、当該薬のリスクがベネフィットを上回ると結論づけた。FDAは夏頃に承認に関する結論を出す模様。TPOXXはすでに米国の国家備蓄に200万ドーズ納入されている。

SIGA Technologies Announces Favorable Outcome of Advisory Committee In Support of TPOXX® 

 

 

米保健福祉省、高度感染性疾患の患者搬送演習を実施

米保健福祉省は、4月12日〜13日に感染性患者の大規模移動演習を実施した。以前に西アフリカからの患者移送演習も行われているが、今回は米国内で小児を含む7人のエボラ出血熱様の患者を搬送する訓練が行われた。検体の輸送、診断も併せて行われている。

HHS sponsors its largest exercise for moving patients with highly infectious diseases 

Clade X: パンデミック演習

米国ジョンズホプキンス大学ヘルスセキュリティセンターが、ハイレベルの戦略的意思決定をテストするためのパンデミック演習Clade Xを5月15日に実施する。同センターは過去にもDark Winter やAtlantic Stormといった同様の演習を行ってきており、政府高官経験者らがプレーヤーとして参加している。演習の模様は、Facebook動画でも視聴可能である。

 

ナイジェリアでのサル痘アウトブレイクの報告

Emerging Infectious Disease誌にナイジェリアでの1978年以来のサル痘アウトブレイク事例が報告されている。14州から146例の疑い例と42例の確定例が報告されている。特徴的な皮疹の写真も掲載されている。

Ahead of Print -Reemergence of Human Monkeypox in Nigeria, 2017 – Volume 24, Number 6—June 2018 – Emerging Infectious Disease journal – CDC https://wwwnc.cdc.gov/eid/article/24/6/18-0017_article