カテゴリー別アーカイブ: バイオセキュリティ研究会

第6回バイオセキュリティ研究会:会場への道案内

第6回バイオセキュリティ研究会の会場ですが、大学キャンパス内ということで少々分かりにくくなっております。以下、簡単に副都心線西早稲田駅からの道案内を記載させていただきます。

副都心線西早稲田駅の最も新宿側の改札口をご利用ください。

改札を出て出口3番に向かってお進みください。
エスカレーターを上り、「早大理工」方面に上がってください
構内案内図があります。目指すは53番の建物です。
左前方へ階段を登ってください。
建物番号53、2階の53-201号室へお進みください。

第6回バイオセキュリティ研究会:講演概要

第6回研究会の開催が今週土曜日に迫ってまいりました。
まだお席には余裕がありますので、金曜日まで出席登録を受け付けます。

講演のスケジュールと概要を掲載します。

13:05~14:00
演題1「バイオセキュリティのランドスケープ」
演者 齋藤 智也 国立保健医療科学院健康危機管理研究部 上席主任研究官
略歴:慶應義塾大学医学部熱帯医学・寄生虫学助教、同大グローバルセキュリティ研究所研究員を経て、2011年より厚生労働技官。厚生労働省健康危機管理対策室国際健康危機管理調整官、結核感染症課課長補佐を経て、2014年4月より現職。

概要:「バイオセキュリティ」という言葉は文脈によって様々な意味で使われる。本研究会では、「バイオセキュリティ」を生物害に対する防御政策・対策の中でも、防御の対象を人、発生の文脈としては意図的なものから自然発生まで、対策のフェーズとしては、予防的な措置から対応まで、広くカバーする概念として捉え、グローバルな取組みを公衆衛生と安全保障の両面から捉えて検討してきた。4年間の取組みを振り返りつつ、公衆衛生と安全保障、双方の視点からの感染症脅威への対処ランドスケープの現状を解説する。

14:00-14:45
演題2「バイオセキュリティのグローバルガバナンス」
演者 田中 極子 防衛省防衛研究所 主任研究官
略歴:外務省専門調査員として在オランダ大使館および在ジュネーブ軍縮会議日本政府代表部にて、軍備管理及び軍縮に携わる。その後、内閣府国際平和協力研究員を経て2013年より防衛省防衛研究所にて勤務。2018年4月より国連安保理決議1540委員会専門家グループメンバー。学術博士(国際基督教大学)。

概要:バイオ技術の発展に伴う生物剤のデュアルユース問題は、安全保障領域や、公衆衛生領域といった既存の問題領域を超えたグローバルな課題となっている。本演題では、生物兵器禁止条約を中心とした既存の生物兵器の不拡散の枠組みが、その有用性を維持するために、異なる問題領域との相互連携、さらに科学者コミュニティを含む多様な行為主体との連携を通して、グローバル・ガバナンスへと発展している様態を紹介する。

14:45-15:00 休  憩

15:00-15:45
演題3「合成生物学・遺伝子工学とデュアルユース」
演者 木賀 大介 早稲田大学理工学術院 教授
略歴:東京大学理学部卒、同大学院博士(理学)。科学技術振興事業団横山情報分子プロジェクト研究員、理化学研究所ゲノム科学総合研究センターリサーチアソシエイト、東京大学大学院総合文化研究科 助手、東京工業大学助教授・准教授を経て2016年から現職。専門は合成生物学、生物物理学、生化学

概要:社会実装を目標とする新技術分野は、新たなリスクを生じうると同時に、新たな安全性向上技術の開発にもつながる。合成生物学は、遺伝子の改変による遺伝子工学をデザイン戦略の確立によって効率よく大規模化することを可能にしている。この合成生物学の発想は、ゲノム合成やゲノム編集技術の進展とあいまって、生命機能の大幅改変をもたらすことが想定されており、研究分野内でもデュアルユースの議論が進んできた。本講演では、これらの現状について紹介し、より広い分野の専門家の皆さんとの議論の種としたい。

15:45-16:30
演題4「デュアルユースが懸念される研究とその教育」
演者 四ノ宮 成祥 防衛医科大学校分子生体制御学講座 教授
略歴:海上自衛隊医官として勤務後、防衛医科大学校・生物学助教授、同・微生物学助教授を経て、2007年から現職。医師、博士(医学)。専門は、微生物・免疫学、分子腫瘍学、潜水・高圧医学、バイオセキュリティ。

概要:生命科学におけるデュアルユース問題は、バイオセキュリティの中でも中核をなす課題である。本演題では、「デュアルユースが懸念される研究」としてこれまでに取り上げられた事例を振り返るとともに、近年急速に発展しているゲノム編集技術のデュアルユース性にも言及し、その問題の広がりを議論したい。併せて、研究者を含めた多くのステークホルダーに対する教育の在り方や、我々が行ってきている試みについて紹介したい。

16:30-16:55
総合討論:次世代のバイオセキュリティ

モデレーター:齋藤智也 国立保健医療科学院健康危機管理研究部 上席主任研究官

16:55 閉会挨拶

17:00 閉会

第6回バイオセキュリティ研究会を開催します。

グローバルな感染症の脅威への対策は、伝統的な学問領域の境界を逸脱しつつある。従来は公衆衛生の問題と考えられていた感染症の流行が、いまや国家や国際社会の危機管理上の最優先課題として度々取り扱われている。他方、安全保障学・政治学の分野でも、生物兵器・テロ対策の文脈から永く議論されてきたが、現実的な対応には公衆衛生の専門家の存在は欠かせない。

本研究会では、分野横断的にグローバルなバイオセキュリティのランドスケープを捉えることで問題を整理し、既存の学問体系を再整理して現実に即した解決を提示する新たな学問領域のフレームワークを提示していく。 

第6回研究会では、4年間のプロジェクトの総括として、研究成果を紹介しつつ、「次世代のバイオセキュリティ」のランドスケープを示していく。

演題

バイオセキュリティのランドスケープ
齋藤 智也 国立保健医療科学院健康危機管理研究部上席主任研究官 

バイオセキュリティのグローバルガバナンス
田中 極子 防衛省防衛研究所  

合成生物学・遺伝子工学とデュアルユース
木賀 大介 早稲田大学理工学術院 教授 

デュアルユースが懸念される研究とその教育
四ノ宮 成祥 防衛医科大学校分子生体制御学講座教授 

総合討論:次世代のバイオセキュリティ   
モデレーター:齋藤智也 国立保健医療科学院健康危機管理研究部

開催日時等

2019年1月19日(土)13:00~17:00
場所:早稲田大学西早稲田キャンパス53号館201教室 
東京都新宿区大久保3-4-1

参加申込み

参加申し込みはこちらから↓↓ お願いいたします。
https://goo.gl/forms/kTyj0D55NwDdJ4RE2

またはメールで所属・氏名・連絡先をseminar(a)biosecurity.jp←(a)を@に変換してください)までお送り下さい。定員(90名)に達し次第締め切ります。


本研究会は、文部科学省科学研究費基盤(B)特設分野研究「グローバルな感染症等生物学的脅威を巡る新たな紛争領域の研究」(研究代表者:国立保健医療科学院健康危機管理研究部 齋藤 智也)の支援により開催されます。

第5回バイオセキュリティ研究会 アンケート結果

第5回のバイオセキュリティ研究会の実参加者数は30名でした。うち、22名にアンケートにご回答いただきました(回答率73%)。ありがとうございました。アンケートの集計とコメントの一部を紹介させていただきます。

参加者の内訳

所属先と主とする専門領域(複数回答可)

 

演題 「ドイツにおける公衆衛生とセキュリティの連携」

研究会全体について

第5回バイオセキュリティ研究会を開催します。

ドイツにおける公衆衛生とセキュリティの連携:
リシン爆弾製造未遂事件への対応と生物テロ演習

Public Health and Security Interface in Germany:Response to an attempted Ricin IED incident& Bioterrorism Response Exercises

講師 Lecturer

クリスチャン・ヘルゾグ博士
Dr. Christian Herzog

ドイツ・ロベルトコッホ研究所生物学的脅威・特殊病原体センター
生物脅威・特別病原体連邦情報センター長
Director, Federal Information Centre for Biological Threats and Special Pathogens (IBBS), Centre for Biological Threats and Special Pathogens, Robert Koch Institute, Germany

講演は英語で行われます(Language: English)

開催日時等
Time & Place

平成30年11月15日(木)18:00~20:00
18:00~20:00 Thursday,November 15, 2018
場所:AP虎ノ門 会議室
APToranomonSeminar Room
東京都港区西新橋1丁目6番15号NS虎ノ門ビル
https://www.tc-forum.co.jp/kanto-area/ap-shinbashitoranomon/

参加申込み (必須) Pre-registration required

こちらより11月12日月曜日までにお申込みください。

Pre-registration site (deadline: November 12)

またはメールで所属・氏名・連絡先を下記までお送り下さい。定員(90名)に達し次第締め切ります。
or contact by e-mail (seminar(a)biosecurity.jp) with name, affiliation and your contact address.  Max Capacity -90.

 

 

BWCMXの話題から:生物兵器禁止条約専門家会合でポスター発表を行いました

去る8月7日から16日にかけて行われた、生物兵器禁止条約専門家会合のポスターセッションで、当研究班の活動報告を行いました。バイオセキュリティ研究会を通じての様々なバックグラウンドの関係者によるバイオセキュリティの議論の基盤形成の取り組みを紹介しました。

第4回研究会動画:演題4「生命科学のデュアルユース性ー ゲノム合成など新たな技術の評価」

第4回バイオセキュリティ研究会

演題4:生命科学のデュアルユース性ー ゲノム合成など新たな技術の評価
四ノ宮成祥 防衛医科大学校分子生体制御学講座 教授

海上自衛隊医官として勤務後、防衛医科大学校・生物学助教授、同・微生物学助教授を経て、2007年から現職。医師、博士(医学)。専門は、微生物・免疫学、分子腫瘍学、潜水・高圧医学、バイオセキュリティ。

「ゲノムを人工合成することにより微生物を作成する」という概念は以前よりあったが、DNA合成及びassembly技術の向上により急速にその応用例が増えている。2002年の感染性ポリオウイルスの人工合成に初めて使われたこの技術は合成生物学(synthetic biology)と呼ばれ、今ではウイルス作成のみならず、細菌や酵母の領域にまで技術革新が及んでいる。その一方で、既に撲滅された病原体の人工合成の可能性など、倫理的に問題となる研究課題もいくつか議論されるようになっている。ここでは、これらの問題のこれまでの経緯と今後の考え方について議論する。

 

第4回バイオセキュリティ研究会 アンケート結果

第4回のバイオセキュリティ研究会の実参加者数は68名でした。うち、50名にアンケートにご回答いただきました(回答率74%)。ありがとうございました。アンケートの集計とコメントの一部を紹介させていただきます。

参加者の内訳

所属先と主とする専門領域(複数回答可)

 

演題1 生物兵器禁止条約の議論の進展

感想・コメント等

  • BTWCの経緯と現状、また問題点について分かり易かった。
  • 日本のポジション、貢献について理解
  • 丁寧で分かり易く、良い導入となりました。
  • 昨今のBWCに対する取り組みを確認できて良かったです。昨年も本研究会に参加させていたのですが、引き続き関心を持って勉強していきます。
  • 全般的に内容が濃く有意義であった。
  • BWCのHistoryが分かった
  • 包括的でわかりやすかった。本分野の日本の取り組みについて、もっと紹介してほしい。

演題2:国家主体(北朝鮮を含む)およびテロ組織による生物兵器計画

感想・コメント等

  • 核・ミサイルを事例としたDual use性が既存の条約枠組みでは管理困難になっていることを理解
  • メディアやネットからは知り得ない内容で勉強になった。
  • 北朝鮮の生物兵器に関する興味があったので参考になりました。スライド数に比し進行が早かったので、もう少しゆっくり確認したかったです。時間の都合の中まとめていただいた点はありがとうございました。
  • 大変興味深い発表で勉強になりました
  • 具体例が多くあり、実務観点も散りばめられており業務の参考になった。
  • 1と反対に話が分かりやすくかつ面白く、古川さんがこの問題を深く広く勉強していることが分かる。ご自分のアタマで考えているから本質がつける。
  • 極めて解り易く有意義であった。
  • 汎用又は中古で行われている技術であることわかりました。
  • 少し前の技術でもWMDを作るには非常にusefulであることがわかった
  • 特別な技術ではなく、デュアルユース性の高い身近な技術のリスク管理が重要というメッセージが明確で、事例紹介も多く非常に説得力があった。

演題3:公衆衛生とセキュリティの連携強化に向けて

感想・コメント等

  • 我が国の不得意なタテ割り解消に関する各国の取り組みとTTX型の演習は早急に導入すべきと感じた
  • 内容は良かったのですが、パワポの字が小さかったので、次回からはもう少し大きい字で作成してください。
  • 米国の取組がとても勉強になりました。
  • 医学者としてかつ危機管理の実務家として非常に現実的な議論を展開され、現状への問題提起も非常に明確。こういう方が、内閣官房参与として総理や官房長官にアドバイスしてくれたら…と思う。
  • 貴重かつ重要な話で有意義であった。
  • IHRのJEEがバイオテロも視野に入れていることは知らなかった。
  • 連携するための課題が理解できた
  • 米国の取り組み(ワークショップ)が興味深かった。日本の法執行機関側からも話を聞きたい。

演題4:生命科学のデュアルユース性ー ゲノム合成など新たな技術の評価

感想・コメント等

  • 合成生物学という新しい分野の変遷とDual-use性の捉え方について把握できた。具体例が参考になった。
  • もっと最後まで聞きたかったです。
  • 第2回の研究会の際にも先生の講義を聞かせていただき、大変勉強になりました。別の会議でDIYバイオについて触れたところで、詳しく学べて良かったです。
  • 最先端のバイオテクノロジーの進化と、巨大な危険性につき分かりやすく解説。「便利なモノは危ない」を実感した。
  • とても解り易く、貴重な話で有意義であった。
  • バイオ技術の表面と裏面(悪用の可能性)よくわかりました。
  • Dual Useの問題がわかった
  • 専門的な話を非常にわかりやすく説明してもらった。リスク評価手法(判断のクライテリア等)をもう少し詳しく知りたい。

演題5:ゲノムスケールDNA合成技術によるセーフティとセキュリティの向上

感想・コメント等

  • セキュリティ技術(遺伝暗号)を遺伝子レベルで組み込む発想は今後の軍備管理、テロ対策枠組みに重要と感じた。
  • 専門的で面白かったです。
  • 最先端の生物工学に関する内容で大変勉強になりました。情報工学の発展も学校で体験しながら学生生活を送ってきたので、講義中の比喩がとても分かり易かったです。
  • できれば、セーフティとセキュリティに焦点が当たると良いが興味深かった
  • 専門の分野、今後の技術予測を、一般に分かり易く説明いただき、理解が進んだ。
  • 難解だが、現在の生物工学の一端に触れていただき、高速・高度な進展があることが理解できた。
  • とても興味深い話で貴重な講話であった。
  • すごくわかりやすい説明で、技術の進展が興味深いです。
  • 合成生物学によってRisk管理できることがわかった
  • 制度や教育だけでなく、技術的に安全・セキュリティを担保する取り組みも重要であることがわかる。難しい技術を平易な言葉で説明しており、わかりやすかった。

研究会全体について

 

 

 

感想・コメント等

  • 有意義なセミナーをありがとうございました。今後も御活躍下さい。
  • 全て非常に興味深いテーマでした。
  • 会場の足元が揺れたのが気になりました。コーヒーサービス良かったです。
  • 大変勉強になりました。また参加したいです。時期が一定で
  • BWCのその後についてもよろしくお願いします。
  • それぞれにメッセージがあって良かったです。
  • 今までの所、BWCの支点でリスクを下げる又は検出する手法がない。関係者が情報を共有して考えるきっかけを与えるという意味でこの会は重要だと思います。
  • 非常に刺激的で勉強になりました。
  • とても良い勉強になりました。誠に有難うございました。
  • 機微な貴重な講話であり、非常に有意義なものであった。
  • 各発表者の説明うまいです。
  • 大変勉強になりました。
  • ぜひ今後も継続してほしい。パネルディスカッション、バイオセキュリティのTable top Exercise等も関心がある。

第4回研究会動画:冒頭ご挨拶&演題3「公衆衛生とセキュリティの連携強化に向けて」

去る7月25日に第4回バイオセキュリティ研究会を開催しました。

いくつかの動画をアップいたします。

主催者挨拶より

演題3:公衆衛生とセキュリティの連携強化に向けて
齋藤智也 国立保健医療科学院健康危機管理研究部 上席主任研究官

慶應義塾大学医学部熱帯医学・寄生虫学助教、同大グローバルセキュリティ研究所研究員を経て、2011年より厚生労働技官。厚生労働省健康危機管理対策室国際健康危機管理調整官、結核感染症課課長補佐を経て、2014年4月より現職。

生物テロのような意図的な要素を含むアウトブレイクへの事前準備(preparedness)や対処には、感染症に対する公衆衛生対応能力のみならず、セキュリティ部局との連携が重要になる。現在のグローバルな問題認識について概説する。