第6回バイオセキュリティ研究会「次世代のバイオセキュリティ」の会議録を公開しました。

クリスチャン・ヘルゾグ博士
Dr. Christian Herzog
ドイツ・ロベルトコッホ研究所生物学的脅威・特殊病原体センター
生物脅威・特別病原体連邦情報センター長
Director, Federal Information Centre for Biological Threats and Special Pathogens (IBBS), Centre for Biological Threats and Special Pathogens, Robert Koch Institute, Germany
講演は英語で行われます(Language: English)
平成30年11月15日(木)18:00~20:00
18:00~20:00 Thursday,November 15, 2018
場所:AP虎ノ門 会議室
APToranomonSeminar Room
東京都港区西新橋1丁目6番15号NS虎ノ門ビル
https://www.tc-forum.co.jp/kanto-area/ap-shinbashitoranomon/
こちらより11月12日月曜日までにお申込みください。
Pre-registration site (deadline: November 12)
またはメールで所属・氏名・連絡先を下記までお送り下さい。定員(90名)に達し次第締め切ります。
or contact by e-mail (seminar(a)biosecurity.jp) with name, affiliation and your contact address. Max Capacity -90.
米国が国家バイオディフェンス戦略(National Biodefense Strategy)を公表した。意図的な発生に限らず、自然発生、ラボの事故による病原体の流出によるアウトブレイク対処を念頭に、また、対象はヒトに限らず、動物・植物を含み、様々な関係機関が関与する計画となっている。また、ホワイトハウスには、アウトブレイク発生時の調整を行うSteering committeeを設置し、保健福祉省が主導するとしている。今回のNational Biodefense StrategyもHHS長官が公表を行なっている。
英国で、ナイジェリアからのサル痘の輸入症例が9月に2例発見され、詳細がEurosurveillance誌に報告されている。
ヒトからヒトへの感染性は弱いとされるが、接触者には天然痘ワクチンの接種が行われている(天然痘ワクチンとして利用されるワクチニアウイルスワクチンは、同じオルソポックス属ウイルスであるサル痘にも防御効果があるとされている)。欧州で承認されているMVA-BNワクチンをオフラベル使用しているとの記述がある。
https://www.eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2018.23.38.1800509
イギリスは2016年秋に、海外公衆衛生緊急派遣チーム(The UK Public Health Rapid Support Team:The UK-PHRST)を英国政府の出資で設立した。イングランド公衆衛生庁(Public Health England)とロンドン大学衛生熱帯医学大学院(the London School of Hygiene & Tropical Medicine)が共同で運営し、オックスフォード大学とロンドン・キングスカレッジがアカデミックパートナーとなっている。被災国やWHO GOARN等の派遣要請に基づき、48時間以内に現地に派遣されるという。
the UK Public Health Rapid Support Team by Public Health England on Exposure
去る7月25日に第4回バイオセキュリティ研究会を開催しました。
いくつかの動画をアップいたします。
主催者挨拶より
慶應義塾大学医学部熱帯医学・寄生虫学助教、同大グローバルセキュリティ研究所研究員を経て、2011年より厚生労働技官。厚生労働省健康危機管理対策室国際健康危機管理調整官、結核感染症課課長補佐を経て、2014年4月より現職。
生物テロのような意図的な要素を含むアウトブレイクへの事前準備(preparedness)や対処には、感染症に対する公衆衛生対応能力のみならず、セキュリティ部局との連携が重要になる。現在のグローバルな問題認識について概説する。
前CDC所長のTom Frieden博士が率いる団体”Resolve to Save Lives”が、世界の感染症流行対策の状況が地図上で色分けされたオンラインマップを公開した。近年世界中で行われている合同外部評価(JEE)のスコアを活用して各国の体制を色分けしている。また、世界保健機関(WHO)が進める国際保健規則(IHR)に基づくコア・キャパシティの形成状況に関する取り組みの実施・達成状況が国別にひと目で分かるようになっている。
米保健福祉省は、4月12日〜13日に感染性患者の大規模移動演習を実施した。以前に西アフリカからの患者移送演習も行われているが、今回は米国内で小児を含む7人のエボラ出血熱様の患者を搬送する訓練が行われた。検体の輸送、診断も併せて行われている。
HHS sponsors its largest exercise for moving patients with highly infectious diseases