炭疽菌による大量被害者発生時の医薬品使用および臨床マネジメント

2014年、米・疾病対策予防センター(CDC)は、炭疽菌によって引き起こされる疾病の予防および治療のための最新のガイドラインをいくつか発表した。それらのガイドラインには、通常の医療体制におけるバイオテロあるいは、自然発生的な事象による炭疽菌の被害者の診断および治療のためのベスト・プラクティスが示されている。

しかし、炭疽菌を用いた大規模な攻撃によって、医療機関が提供できる能力を超える数の被害者が出た場合の医薬品使用や臨床マネジメントについて書かれたガイドラインは存在しない。今回、CDCのMMWRに掲載されたレポートには、そのような事態における正しく、効率的、賢明、かつ合理的な抗毒素の使用法および炭疽特有の合併症への対処法などが示されている。

Clinical Framework and Medical Countermeasure Use During an Anthrax Mass Casualty Incident
Morbidity and Mortality Weekly Report (MMWR) Friday, December 4, 2015
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/rr6404a1.htm?s_cid=rr6404a1_x