米国科学工学医学アカデミー、報告書「合成生物学時代の生物防衛」を公開

6月19日、米国科学工学医学アカデミーは国防総省によるプロジェクトの報告書「合成生物学時代の生物防衛」を公開した。

以前の中間報告では、合成生物学の脅威に関する分析フレームワークが示されていたが、今回はこの分析フレームワークを利用した脆弱性分析を行った結果を報告し、合成生物学の手法を5段階の危険度に分け、最も懸念される事項として「既存病原体の作成」「微生物を使用した生化学物の作成」「既存細菌をより危険にすること」を挙げた。

議長を務めたインペリアレ教授は、「合成生物学そのものが危険なのではないが、それが応用されてどんなものができたかによって懸念のレベルが異なる」と述べている。

そして、引き続き、技術革新を注視する必要があるとしている。また、旧来の病原体や毒素をターゲットとした管理モデルについても再考の必要性を指摘している。

 

出展:http://www8.nationalacademies.org/onpinews/newsitem.aspx?RecordID=24890