グローバルな感染症の脅威への対策は、伝統的な学問領域の境界を逸脱しつつある。従来は公衆衛生の問題と考えられていた感染症の流行が、いまや国家や国際社会の危機管理上の最優先課題として度々取り扱われている。他方、安全保障学・政治学の分野でも、生物兵器・テロ対策の文脈から永く議論されてきたが、現実的な対応には公衆衛生の専門家の存在は欠かせない。
本研究会では、分野横断的にグローバルなバイオセキュリティのランドスケープを捉えることで問題を整理し、既存の学問体系を再整理して現実に即した解決を提示する新たな学問領域のフレームワークを提示していく。
第6回研究会では、4年間のプロジェクトの総括として、研究成果を紹介しつつ、「次世代のバイオセキュリティ」のランドスケープを示していく。
演題
バイオセキュリティのランドスケープ
齋藤 智也 国立保健医療科学院健康危機管理研究部上席主任研究官
バイオセキュリティのグローバルガバナンス
田中 極子 防衛省防衛研究所
合成生物学・遺伝子工学とデュアルユース
木賀 大介 早稲田大学理工学術院 教授
デュアルユースが懸念される研究とその教育
四ノ宮 成祥 防衛医科大学校分子生体制御学講座教授
総合討論:次世代のバイオセキュリティ
モデレーター:齋藤智也 国立保健医療科学院健康危機管理研究部
開催日時等
2019年1月19日(土)13:00~17:00
場所:早稲田大学西早稲田キャンパス53号館201教室
東京都新宿区大久保3-4-1
参加申込み
参加申し込みはこちらから↓↓ お願いいたします。
https://goo.gl/forms/kTyj0D55NwDdJ4RE2
またはメールで所属・氏名・連絡先をseminar(a)biosecurity.jp←(a)を@に変換してください)までお送り下さい。定員(90名)に達し次第締め切ります。
本研究会は、文部科学省科学研究費基盤(B)特設分野研究「グローバルな感染症等生物学的脅威を巡る新たな紛争領域の研究」(研究代表者:国立保健医療科学院健康危機管理研究部 齋藤 智也)の支援により開催されます。