生物学悪用の潜在性についての論文が、Connectionsに掲載されている。論文では、パンデミック病原体(pandemic pathogens)、合成生物学(synthetic biology)、神経生物学(neurobiology)の3つが、特に悪用の潜在性の高い分野であると指摘されている。
ジュネーブ議定書および生物兵器禁止条約は、法的あるいは規範的な枠組みを提示しているものの、今後、多国間、国内、あるいは科学コミユニティにおいて、悪用の線引きを明確にするための更なる取組みが必要となる。
論文では、特に(1)生物兵器を規制する国際的な法的枠組み、(2)生物兵器禁止条約の科学技術のレビュー手順、(3)透明性と公に対する説明責任の規範、これら3つを強化することが重要とされている。
Biology’s Misuse Potential
Connections Spring, 2016
http://connections-qj.org/article/biologys-misuse-potential