米国科学アカデミー(NAS)は、2016年3月10、11日に開催した機能獲得型実験(gain of function research)についてのシンポジウムでの議論をまとめたレポートを公開した。シンポジウムは、機能獲得実験に助成金を提供するための新たな政策枠組みを形成するプロセスにおいて、科学コミュニティとの議論を深める役割を担うものとして位置づけられていた(関連記事は、こちら)。レポートには、実験がもたらす利益とリスクの評価、米国の政策が実験に与える影響および国際的な枠組みの必要性などについての包括的な議論が掲載されている。
Gain-of-Function Research: Summary of the Second Symposium, March 10-11, 2016
The National Academies Press, May 2016