Crisprの利用によって、従来よりも簡単かつ正確にゲノム編集を行うことが可能になった。医療や農業など幅広い分野で革新的な進歩が期待される一方で、悪意ある個人や集団が、その新しい科学技術を危害を加える目的で使用することが懸念されている。「Bulletin of the Atomic Scientists」に掲載されている論文では、生物兵器禁止条約(BWC)の枠組みのなかで、そのような脅威を低減しうるかどうかについて検討されている。
「Can the bioweapons convention survive Crispr?」と題する論文では、各国が責任を持って悪用を防ぐための取組みを行うことが重要とされている。また、実験施設において病原体が適切に管理されているかを検証するための措置、会期間会合における意思決定メカニズムおよび履行支援ユニットの機能強化などが必要とされている。
Can the bioweapons convention survive Crispr?
Bulletin of the Atomic Scientists Monday, July 25, 2016
http://thebulletin.org/can-bioweapons-convention-survive-crispr9679