1979年、旧ソ連のスベルドロフスクで炭疽のアウトブレイクが起きた。その後の調査や関係者の証言によって、生物兵器として製造された炭疽菌の漏洩が、アウトブレイクの原因であった可能性が高いと考えられている。
新たな研究によって、アウトブレイクの原因となった炭疽菌のゲノム配列が明らかとなった。ゲノム配列は、自然界にあるものとほとんど違いがなく、ワクチンや抗生物質に対する耐性が付与された形跡はない。
ゲノム配列が明らかになったことで、今後、旧ソ連で製造された炭疽菌が使用された場合、同定することが可能になるという。
Anthrax genome reveals secrets about a Soviet bioweapons accident
Science Tuesday, August 16, 2016
A Bacillus anthracis Genome Sequence from the Sverdlovsk 1979 Autopsy Specimens
BioRXiV Tuesday, August 16, 2016