2014年のエボラのアウトブレイクは、西アフリカにおける長引く紛争の結果による貧困、公衆衛生の弱体化および環境の劣悪化と、壊滅的な感染症の広がりを関連づける出来事であったといえる。現在、イスラム国(IS)による被害を受けているシリアやイラクなどの中東および北アフリカ(Middle East and North Africa:MENA)の地域でも、深刻な感染症のリスクが高まっているといえる。PLOSに掲載されている論文は、MENAにおけるワクチン開発能力のグローバル・ヘルス・セキュリティにとって重要であると結論づけている。
Vaccine Science Diplomacy: Expanding Capacity to Prevent Emerging and Neglected Tropical Diseases Arising from Islamic State (IS)–Held Territories
PLOS Thursday, September 24, 2015
http://journals.plos.org/plosntds/article?id=10.1371/journal.pntd.0003852