第2回バイオセキュリティ研究会を開催します。

第2回バイオセキュリティ研究会

グローバルな感染症の脅威への対策は、伝統的な学問領域の境界を逸脱しつつある。従来は公衆衛生の問題と考えられていた感染症の流行が、いまや国家や国際社会の危機管理上の最優先課題として度々取り扱われている。他方、安全保障学・政治学の分野でも、生物兵器・テロ対策の文脈から永く議論されてきたが、現実的な対応には公衆衛生の専門家の存在は欠かせない。分野横断的にグローバルなバイオセキュリティのランドスケープを捉えることで問題を整理し、既存の学問体系を再整理して現実に即した解決を提示する新たな学問領域のフレームワークを提示していくことが本研究会の目的である。第2回研究会は、「生物兵器禁止条約」をテーマとして取り上げる。検証制度を有しない本条約は、履行の確保を促進するために、「予防の包囲網」と呼ばれる多角的な取組みを進め、概ね5年に1回の運用検討会議間に「会期間活動」と呼ばれる取組みを行い、成果を積み上げて来た。しかし、昨年11月の第8回運用検討会合では、議論が決裂し、本条約下での活動が大幅に縮小する事態となった。これまでに積み重ねられて来た議論を振り返りつつ、今後の本条約の生物テロ対策における意義を検討する。

プログラム

第8回生物兵器禁止条約運用検討会議報告
 礒崎 恒明
外務省軍縮不拡散・科学部生物・化学兵器禁止条約室長

生物兵器禁止条約における対立構造
 田中 極子 防衛省防衛研究所

信頼醸成措置(CBM)の今後の役割
 天野 修司 日本医療科学大学

生命科学のデュアルユース性に関する議論の今後
四ノ宮 成祥 防衛医科大学校分子生体制御学講座

我が国における生命科学者によるデュアルユース問題認識の現状
峯畑 昌道 科学技術振興機構

総合討論
 モデレーター:齋藤智也 国立保健医療科学院健康危機管理研究部

開催日時と場所

平成29315日(13:30~16:30
AP新橋虎ノ門 会議室 I+J
東京都港区西新橋1丁目6番15号NS虎ノ門ビル3階
アクセス(外部リンク)

参加申し込み

申し込みはこちらからお願いします。

アクセスできない場合は、ご所属、氏名を添えて以下のアドレスにメールでお申し込みください。
seminar(アットマーク)biosecurity.jp ( (アットーマーク)を@に変えて送信してください)

定員(90名)に達し次第締め切ります。
申し込み期限: 平成29年3月10日金曜日 3月14日まで受け付けます。