米国のオルソポックスウイルスへの職業的曝露の可能性がある者への天然痘ワクチン使用に関する勧告が昨年6月にACIPで改訂され、MMWRに掲載された。
これまでの勧告は2001年の9/11テロ後に発出されたもので、すでに米国では承認が取り消された第一世代のDryvaxワクチンが使用されることになっていた。細胞培養で生産された第二世代のACAM2000ワクチンが2007年に承認され、2008年にDryvaxが全て廃棄され、備蓄が置き換えられたことに伴い、ACAM2000を使用する勧告が新たに発出されたものである。ラボで直接ワクチニアウイルスやその他のヒトに感染するオルソポックスウイルスを扱う者、ワクチニアウイルス感染症患者に接する可能性がある、または接している医療従事者、ACAM2000ワクチンを接種する者が対象となっている。